
近年、有名デパートやスーパーマーケットで「駅弁大会」と称して、全国各地の有名駅弁が陳列ケースや棚に収まって実演販売されているのを見かけるようになりました。最初は宣伝で知ることとなり、一度は食べてみたいと思っていた有名な駅弁を食べられると喜んで買いに行ったこともありましたが、家で食べますと何か物足りないような感じがします。美味しいと人気のある駅弁も、美味しいといえば美味しいけれど期待したほどのものではなかったというのが実感です。
ところが、駅弁が手に入らないと予想される路線では、塩むすびを作って持参したり、コンビニでおにぎりを買うことになるのですが、流れる景色を車窓から見ながら食べますと、単なるおむすびと漬物だけでも、その美味さは格別なものがあります。ということは、駅弁も旅とセットになりませんと味も半減してしまうのではないでしょうか。この加熱装置付き駅弁は淡路屋だけでも現在6種類が発売されていますが、淡路屋以外にも多くの業者が追随しています。
なお、2005年6月現在、一つの駅で最も多くの種類の駅弁を販売している駅は、仙台駅とされています。駅弁の中には、客室乗務員が開発に関わったものがあるそうです。博多-由布院・別府間を走る「ゆふいんの森号」車内だけで販売されている「ゆふいんの森弁当」がそれです。当初はごく普通の幕の内弁当だったそうですが、せっかく湯布院に行くのならそこにちなんだ駅弁をと考えた客室乗務員たちを中心に、平成13年に開発プロジェクトが始まったということです。
「ゆふいんの森弁当」は、土地の恵みであるほうれん草のお浸しや大根餅の照り焼き、カボチャのうま煮、山菜入りだし巻きなど、京料理のような上品さをかもし出しています。朝採れたての野菜がすぐ博多の製造会社に運ばれ、駅弁に生まれ変わり、再び湯布院へと向かうわけです。前もって予約しますと乗り込んだ車内で受け取れるようになっています。
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現在では、窓が開閉できない鉄道車両が多くなりましたから、窓越しの受け渡しができなくなったことに加えて・・・・